離婚してから始まる恋~念願かなって離婚したら、元夫が私を追いかけて辺境までやってきました~

「なぁ、ガブリエル。俺のイメージしていた神とえらく乖離があるんだが・・・」
ヘルモースが自分たちから離れていくやいなや、
エドリックはガブリエルに話しかける。
「俺も神族に会ったのは数えるほどしかないから、ちょっと面食らっている。神々は人間との接触を断っているはずなのに、意外とフレンドリーなんだね。」
ガブリエルもエドリックと同様に困惑していた。
「ふぉふぉっふぉ。神様は意外とお茶目なんじゃよ。まぁ、神様にもよるがの。」
突如二人に話しかけてきたのは大賢者エルミラスだ。
「神様がたも性格は十人十色で、人間が好きな神様もおるんじゃ。まぁヘルモース様は人間が好きというより、人間たちに悪戯をするのがお好きなようじゃが。」
「人間が好きな神がおられるとは初耳です。彼らはアストラリア山から出てこられることはないと思っていたので。」
「君たちが知らないだけで、気まぐれにひょっこり顔を出しているんじゃよ。特にニンフなんかは悪戯好きな子が多いんじゃ。人気のない場所で、美しい娘に会ったらご用心じゃよ。」

何度か休憩を挟みながら、
ドラゴニア帝国を迎え撃つための作戦会議は無事に終了した。
この会議をもって、
ドレシア公国とリューネンシュタイン公国は
フィオルガルデ連邦を除名された。