離婚してから始まる恋~念願かなって離婚したら、元夫が私を追いかけて辺境までやってきました~

「我ら神族は今までもこれからも人間どもと相まみえるつもりはない。」
「万が一にでもドラゴンが生け捕りにされたら・・・」
「我らが捕まれば、奴隷にされるに決まっておる。歴史を繰り返すわけにはいかん。」
「巨人族も同じだ。奴らは我々を便利な労働力として扱き使うだろう。」
「貴方がたの懸念は最もだ。ドラゴニア帝国の狙いはこの大地というよりも、貴方がたの持つ人知を超えた力のほうでしょうからな。」
アルドヴァール大公が理解を示す。

「ドラゴニア帝国との対決は我がアルドヴァール大公国が前面に出ましょう。貴方がたには後方からの支援をお願いしたい。」
「空中戦なら得意だ。敵に気付かれないように、魔法でドラゴンの姿を消してもらえますかな?」
「もちろんじゃとも。奴らに幻覚を見せることもお安い御用じゃ。それから傷ついた者たちの手当ては魔女たちの得意分野じゃから、我らが引き受けよう。」
「我らは一番肉弾戦が得意だから、アルドヴァール軍の傘下に入ろう。」
「もし本当に奴らが攻め込んできたら、ドラゴニア本土に壊滅的な被害を与えよう。神の怒りに触れたらどうなるか、身を持って知るがいい。」
アルドヴァール大公の提案に
各国が賛同する。