離婚してから始まる恋~念願かなって離婚したら、元夫が私を追いかけて辺境までやってきました~

「ドレシアとリューネンシュタインは後から加盟したから、連邦としての絆は他の5つに比べて薄いのよね。逆に、他の4つはヴァリンドールにすごい恩義を感じてるから、アルドヴァール大公家を大切に思ってくれているのよ。」

この世に神族や巨人族、魔法使いがいるとは
エドリックも初耳だった。
ヴァリニア王国では
そういった種族は迫害を受けて
既に絶滅したとされているからだ。
「迫害の歴史を持つ彼らはとても用心深いから、自分たちの素性は簡単には明かさないの。あなたがここにいられるのも、兄さんが認めたからよ。アルドヴァール大公家を信頼してくれているから。だから私たちの顔に泥を塗るようなことは絶対にしないで。」
「もちろんだ、約束する。」
もしこの約束を破ったなら、
自分は二度とエレオノールの愛情を
勝ち得ることはないだろう。
エドリックは自分を戒める。