離婚してから始まる恋~念願かなって離婚したら、元夫が私を追いかけて辺境までやってきました~

「君が無事で本当に良かった。」
会議も中盤に差し掛かり、
一旦休憩しようという頃に
エドリックがエレオノールに話しかけた。
「ご心配おかけしました。」
今はもうエドリックへの苛立ちも収まり、
すっかり普通に接することができている。
そんなエレオノールの態度にホッとしたのか、
エドリックはさらに話しかけてきた。

「勉強不足で恥ずかしいのだが、フィオルガルデ連邦の国々について簡単に教えてくれないだろうか。」
「陛下がご存知ないのも無理ありません。意図的に情報を出してないのですもの。」
そう言って、
エレオノールはフィオルガルデ連邦について
その成り立ちからエドリックに話し始めた。