エレオノールが無事に帰還したことに
大公一家は大喜びだった。
拉致前は険悪だった両親も
エレオノールを抱きしめて泣いている。
やはり親子なのだ。
そして大公宮殿の会議室には
フィオルガルデ連邦を構成する7つの国のうち、
5つの国の代表が顔を揃えた。
「リューネンシュタイン公は来なかったか。」
アルドヴァール大公はため息とともに
落胆の声をあげる。
欠席しているのは
裏切り者のドレシア公国と
そのお隣の国リューネンシュタイン公国だった。
「リューネンシュタイン公も代々付き合いが悪かったからな。想定内と言えば想定内。」
一番大柄なエイヴァルン国の国王が豪快に笑う。
「大した取り柄もない弱小国2つが離脱したところでそこまでの痛手はないじゃろ。それよりも私が気になるのは、場違いな若造が1人混じっておることじゃ。」
エルミラスの鋭い目が
末席に座っていたエドリックに向けられる。
「お主は誰じゃ?」
エルミラスの問いに答えたのは
アルドヴァール大公世子ガブリエルだ。
「彼はヴァリニア王国のエドリック国王陛下です。ヴァリニア王国は我が大公国と友好関係にあり、此度の危機に際して援助を申し出てくれました。」
ガブリエルの紹介を受けて、
エドリックは手短に挨拶をする。
「あぁ、君がノーラの元旦那ってわけか。」
というレイザークのツッコミに
エドリックの眉がピクッと動いたのを
エレオノールは見逃さなかった。
大公一家は大喜びだった。
拉致前は険悪だった両親も
エレオノールを抱きしめて泣いている。
やはり親子なのだ。
そして大公宮殿の会議室には
フィオルガルデ連邦を構成する7つの国のうち、
5つの国の代表が顔を揃えた。
「リューネンシュタイン公は来なかったか。」
アルドヴァール大公はため息とともに
落胆の声をあげる。
欠席しているのは
裏切り者のドレシア公国と
そのお隣の国リューネンシュタイン公国だった。
「リューネンシュタイン公も代々付き合いが悪かったからな。想定内と言えば想定内。」
一番大柄なエイヴァルン国の国王が豪快に笑う。
「大した取り柄もない弱小国2つが離脱したところでそこまでの痛手はないじゃろ。それよりも私が気になるのは、場違いな若造が1人混じっておることじゃ。」
エルミラスの鋭い目が
末席に座っていたエドリックに向けられる。
「お主は誰じゃ?」
エルミラスの問いに答えたのは
アルドヴァール大公世子ガブリエルだ。
「彼はヴァリニア王国のエドリック国王陛下です。ヴァリニア王国は我が大公国と友好関係にあり、此度の危機に際して援助を申し出てくれました。」
ガブリエルの紹介を受けて、
エドリックは手短に挨拶をする。
「あぁ、君がノーラの元旦那ってわけか。」
というレイザークのツッコミに
エドリックの眉がピクッと動いたのを
エレオノールは見逃さなかった。



