フィオルガルデ連邦の7つの国を制するために
一番厄介なのがアルドヴァール大公国だ。
ここさえなんとかできれば、
他の国々はそれほど脅威ではない
(とライガンは思っていた)。
というわけで、
アルドヴァール大公国が迂闊に動けないように
エレオノールを人質として拉致したのだ。
下手に動けば大公女の命が危ないとなると、
アルドヴァールは何もできない。
あとは他の国々を
時には政治的取引で、時には武力で、
ドラゴニア帝国の傘下に入らせれば
ライガンの悲願達成である。
(これは思ったより早く片付くかもしれないな。)
ライガンは思わずニヤリとしてしまった。
その時である。
「ライガン様にお客様がお見えです。」
ドレシア公家に仕える侍従がライガンに告げる。
来訪者の名前を聞くと
ヴァリニア王国国王エドリックというではないか。
その内来るだろうと予想していたが、
思ったよりこの男は早くやって来た。
もう情報が漏れているのか。
「エレオノールをどこにやった。」
対面して早々に、
地を這うような低い声で
ヴァリニア国王は詰め寄ってきた。
今までの自分なら怖気づいていただろうが
もうそれは過去の話だ。
ドラゴニア帝国という強力な後ろ盾が
俺に力を与えてくれる。
一番厄介なのがアルドヴァール大公国だ。
ここさえなんとかできれば、
他の国々はそれほど脅威ではない
(とライガンは思っていた)。
というわけで、
アルドヴァール大公国が迂闊に動けないように
エレオノールを人質として拉致したのだ。
下手に動けば大公女の命が危ないとなると、
アルドヴァールは何もできない。
あとは他の国々を
時には政治的取引で、時には武力で、
ドラゴニア帝国の傘下に入らせれば
ライガンの悲願達成である。
(これは思ったより早く片付くかもしれないな。)
ライガンは思わずニヤリとしてしまった。
その時である。
「ライガン様にお客様がお見えです。」
ドレシア公家に仕える侍従がライガンに告げる。
来訪者の名前を聞くと
ヴァリニア王国国王エドリックというではないか。
その内来るだろうと予想していたが、
思ったよりこの男は早くやって来た。
もう情報が漏れているのか。
「エレオノールをどこにやった。」
対面して早々に、
地を這うような低い声で
ヴァリニア国王は詰め寄ってきた。
今までの自分なら怖気づいていただろうが
もうそれは過去の話だ。
ドラゴニア帝国という強力な後ろ盾が
俺に力を与えてくれる。



