離婚してから始まる恋~念願かなって離婚したら、元夫が私を追いかけて辺境までやってきました~

「ライガン・・・様。」
エレオノールの声は心なしか震えていた。
ドレシア公国の噂を聞いていたせいで
わずかながらにも警戒心があったのだ。
そんなエレオノールの微妙な気持ちに
気づく素振りもなく、
ライガンは真っ直ぐ近づいてくると
馬を横並びにしてエレオノールを力強く抱きしめた。
「エル、おかえり。」

ライガンからの熱い抱擁により、
エレオノールの警戒心は脆くも崩れ去り、
胸に秘めた恋心だけが残った。
「ライガン様はどうしてこんな国境沿いに?」
「エルが故国に帰って来たって聞いてさ、どうしても会いたくて。ここまで来たら会えるかもって直感で思って来てみたら、案の定だよ。」

再会の喜びもほどほどに、
お互いの近況やこれまでのことを語り合う。
特にライガンは
エレオノールのヴァリニア王国での暮らしについて
熱心に話を聞き、
時にはエドリックに怒りを示したりして、
エレオノールに同情してくれた。
それと同時に、
「自分ならエルにそんな思いは絶対にさせない。」
なんて言うもんだから、
恋する乙女状態のエレオノールは
ライガンをすっかり信用してしまった。
(ライガン様は昔のライガン様のままだわ。)