1時間ほど歩いたところで同じ制服を身につけた少女たちを見つけた。
ヴァンパイアと人間の見分け方は目に色のついたマークがあるかないかを見ればわかると手続きの際に教えてもらった。
この子たちは、私と同じく何もついていないの人間だと思う。

「なにこれ…。」
目の前に広がる景色に驚いた。
そこには、黒と白、二つの西洋のお城のような建物が立っていた。
事前に教えられた教室は、1年II組。
私は黒の天宮派だから、黒い校舎に行けばいいんだよね？
校舎に近づくにつれて、その大きさに息をのんだ。
そっと中に入る。
中の作りも西洋風だった。
ヴァンパイアは西洋のイメージがあるからかな？
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