「お願いと相談があるって言ったじゃん。お願いは終わったけど、相談は二人が来てからの方が話早いからここで待たせてねー。」
「待つのはいいが…。相談怖い。」
「ある意味そっちの方が…確かに面倒だし、問題はあるかも。」
「え。」
怖い怖いと怯え出すスーザン。
「お願いはすんなり聞いてくれたのに変なのー。」
「頼み事は良いが、相談事は苦手だ。引き受けるだけじゃないから俺にはまだ難しいんだ。」
「じゃあすんなり引き受けてくれればいいよー。」
「そうじゃないから相談なんだろ!?」
その辺は分かってんのかい。
よく分からん王様だなと、私は面白くて笑えてしまう。
「それに、頼み事なら断れるわけがない。」
「え?なんで?」
「…友の頼みだからな。」
えーなになに。
良い男になっちゃって。
何だか嬉しくなって、睡眠不足も忘れて私はここでスーザンと楽しく友達として和気藹々と話に花を咲かせていた。
その最中に、レンとトキがほぼ定刻に到着。
一応は王であるスーザンに二人は礼を通して挨拶をする。
「うわ、王様みたい。」
「だからなったんだ!リンがここに座らせたんだろう!?」
「ぽくない!王様っぽくない!」
「この無礼者!」
すっかり意気投合してしまった私とスーザンが楽しく話すのを、レンとトキはぽかんとして見ているだけ。
「あーもう!相談とは何だ!?」
「「……。」」
「…?」
「あ、二人にはまだ知らせてなかった。」
私がケロッと言うと、だったら早く話しておけとスーザンがまたぷんぷん怒る。
そうなったら私同じこと何回も説明しなきゃいけなくなるし、手間が増えるじゃないか。めんどくさいじゃないか。

