どこでテキパキ動いてんだよ。
「鬼人っ?」
「おーちゃんただいま。ハルご挨拶。」
「…コンニチハ。」
ハルを見て目をまん丸にするおーちゃんにもただいまを伝えて。ハルにも挨拶するよう促す。
何故カタコトなのかは分からないが。
「鬼人着いて来たん?」
「いや、送ってもらっただけ。ハル帰って。」
「帰ってとかサラッと言うな!?」
あーもう。
こんなことなら一人で飛んで戻れば良かった。
「とりあえずお嬢お疲れさん。二人ともコーヒー飲むか?」
「ありがとうー。」
「……。」
「ハルもお礼言いなさい。」
「…ドウモ。」
こんな騒がしい私達に、コーヒーを振る舞ってくれる優しいカイに二人でお礼を伝え。
とりあえず馬移動で疲れた身体を休めた。
「ソルから馬で来たん?相乗りで?」
「アレンデールからずっとね。馬車にしたらって言ったんだけど…。」
「俺はリンと離れるのが辛い。」
「と言う理由らしくて。流石に疲れたー。」
そんな馬鹿げた理由に、苦笑いするカイ。
そして私は疲れました。
「お嬢、ここどんくらいおれる?」
「…おーちゃん。」
「どした?」
私の隣に座っているハル。
その反対側で、私の隣にそっと座って不安そうな顔でこちらを見ているおーちゃん。
疲れた身体に効きます。
めちゃくちゃ癒されます。
「お嬢…?」
「…眼福です。」
「は?」
私がおーちゃんを見て癒されてるのを、ここでも黙っていないハル。
グイッと頭を鷲掴みにされ、首を回される。
「痛いよ!?何!?」
「…浮気者。」
「う、浮気っ…!?」

