私は城内へ戻り、途端に空腹に襲われる。


そんな私を発見したハナちゃん。その隣にサクもいる。




「リンちゃん!」


「ハナちゃんもサクもお疲れ様ー。」


「リンちゃんもお疲れ様!リンちゃんやっぱりすごいね!ボール全然取られないんだもんっ!」


「経験者だからねー。」




アキトもサクも、初めてにしては凄く良く動けていたと思います。




「リンちゃんは次元が違いますって!俺も明日はもっと頑張ります!」


「今日はただの前座。明日からは剣ありだから、本番は明日からだよー。」


「リンちゃん双剣っすか!?」


「いや、片手にボールがあるから一本のつもり。アキトとサクは時間外労働も頼まれてるんだけど、今日は初日で疲れてるだろうからまた明日以降にしよっかー。」




けど、正直サクって本当にオールラウンダーで。


その役割に、その隊に合わせて動ける。順応性がすごく高い。その長所は大事にしたい。


だから個の力の底上げだけでいいと思ってる。




「リンちゃんの稽古ちょっとビビりますけど頑張ります!!」



「…ハナちゃんは見にこない方がいいかも。」


「えー!私も見たーいっ!」


「アキトとサクにはそこそこ本気でやるつもりだから、サクと相談してねー。」




サクは顔を青くしていて。


ハナちゃんはただ驚いている。



なので、私にボコボコにされる姿をハナちゃんに見られるのはサクが嫌かもと思いそう伝えた。





「リンちゃん今日は本気じゃなかったの!?」


「ハナちゃん、リンちゃんが本気出したらもうこの城崩壊すると思う…。」


「アキトさんより強いって本当なんだね!リンちゃんやっぱりすごいっ!!」


「絶対見にこないでハナちゃん。俺たぶんボロボロになる…。」