最後と聞くと、周りの皆様も少し希望が見えたらしく。
シオンだけでなく我こそはと他の将も名乗りを上げる。別に戦をするわけではなく、相手は魔女一人なので。
「大一番だよ。無茶な挙兵だし、失敗したら結構大問題だけど大丈夫?」
「「……。」」
そう言われると、挙手した手も下がってしまう。
「ここを任せられるのは、やっぱ一人しかいないか。」
断られはしたものの。
ここで全員の視線はシオンに向く。何せこの国で現在最強の将軍。しかも総司令の長男。誰もがシオン以外あり得ないと思っていた。
「僕が出るよ。」
周囲は静寂に包まれる。
総司令が自ら討って出ると言ったことは、もう何十年ぶりか。そしてこの総司令、出陣した戦は負け無しの大物。
「い、今…何と…。」
「うん、だから僕が直々に出るよ。これ極秘案件ね。箝口令も後で出すからよろしくー。」
「箝口令!?」
ここで、未だ信じられないと皆が狼狽える中。
静かに怒りを内に秘めるシオン。
「…。(マズいな。彼女と繋がりがある事を知られてる上で箝口令となると、俺は見張られる。)」
「久々の戦場ワクワクする。」
こうして。
ユイ姫は案の定何も考えず、挙兵を許可。
シオンは自宅に軟禁状態。私への伝書は飛ばせないまま、時が過ぎる。

