「ほんま?また来てくれるやろか?」
「私が言うんだから大丈夫だよ。カイがそんなに会いたがってたの知らなかった。言ってくれればいつでも加勢したのにー。」
「加勢とか出来るん?」
誘き出す加勢は無論可能です。
何せ私という絶好の餌がありますから。
…ヤハネ第一将のイヴ将軍。
「私を殺したくて殺したくて堪らないだろうから、私で釣れば簡単に出て来るよ。」
ケロッと軽く言ったが。
カイとおーちゃんはまた仲良く固まる。
「お嬢恨まれるようなことしたん?戦か?負け続けてるから逆恨みか?」
「恨まれてるのかもねー。」
「えーほな会うん嫌かもしらん。お嬢引き合いに出されたら交渉むずいやん。」
「うーん?依頼だけサクッと受けちゃえば?」
ヤハネとのコネクションは確かに手に入りにくいだろうし。
イヴは引き篭もりだから、国から出て来るのもまた珍しいことなのを知ってる。
「…お嬢は嫌ちゃう?」
「え、別に会わなければ特に問題ないよ?」
「…堪忍な。やっぱここは一回会うわ!今後来店は別の人間寄越して貰えばええし!」
「うんうん。カイが元気になって良かったー。私のことでそんなに悩むことないからね。カイはカイの好きにしたらいいんだよ。」
コーヒーを飲み干し、私はまだカイと打合せたいことがあるのでこの場に留まる。
おーちゃんは城に寄ってお家に帰った。

