私とおーちゃんのそんなやり取りを、カイが見てまた怒る。
「オウスケ、お前仕事放って反省もせんとお嬢とイチャついてたんか!?」
「あ、アホか!?反省した言うてるやろ!?」
「イチャついたことは認めるんやな!?何したか言うてみい!?」
「なっ…何て…〜っ!」
ちょっと待ってくれ!?
これ私まで被爆してますが!?
「うわー。二人で赤くなるって何なん。俺だけ除け者なん。嫌なるわー。」
「ち、違う!ちゃんとお稽古してました!」
「…稽古、な。そうやんな。お嬢がこんなアホ相手にするわけないわな。」
「あ、でも一緒にお風呂は入ってしまいました!」
素直に報告した私。
焦るおーちゃん。
そして、もう呆然とするしかない様子のカイ。
「ふ…風呂…。」
「お嬢お前いらんこと言うな!?ほんでカイ勘違いすなよ!?」
「…よしお嬢。ちょっと上でミケと遊んだって。オウスケと大人の話するわ。」
「うん。カイ、お金ごめんね。」
「ええねんええねん。可愛いお嬢のためやし、今からもっと価値ある話聞けそうやから。」
価値があるかは知りませんが。
ここは大人しくこの場を離れることにしました。逃げるが勝ちです。めんどくさそうだし。
「…何ニヤニヤしてんねん。」
私が立ち去る前から、もう緩む顔を制止出来ていないカイさん。
「どやった?」
「っ言っとくけどな!カイが期待してるようなことは何もしてへんで!?」
「隠さんでもええやん。お嬢エグ可愛かったやろ。」
「それはそう…っちゃう!本気で何もない!風呂言うても稽古の反動抑えるために服のまま沈めただけやし!」

