「よろしく…は私の方だよ。」


「え、ハニーの彼女になってくれるん?」


「彼女はともかく、今は私の先生だからね。大事な人に違いないから。」


「…何てええ子や。」



ハニーの彼女は、もう言い回しが意味不明だな。




「安心していいよ。おーちゃんは私が守るって決めてるの。今は逆なんだけど。」


「…え、もう付き合っとる?」



よーちゃんの脳内はお花畑なんですか。





「何の話してんねん。」



お店の奥からおーちゃんが帰還。




「ハニーの彼女逞しくて可愛え!羨ましい!」


「彼女ちゃうわ。」


「思ったより逞しそうやし、もう装具付けても大丈夫ちゃう?」


「初日から付けとるわ。」



不思議そうに首を傾げるよーちゃん。




「…またまた、それならこんなに動けるわけないやん。ハニー冗談上手なったな。」


「何の冗談やねん。」


「……マジ?」



目をパチパチとして、私を凝視する。


そして、ないないと首を横に振って。また私をマジマジと眺める。




「ちょ、お嬢さん腕失礼するで。」


「はい?」



服の上からだが、私の腕を触って装具の有無を確認する。




「…マジやん。え、何この子。化け物やん。」


「化け物並に強い言うたやん。」


「て、てか…柔らか…。ブフッ…!」



再び鼻出血。


流血してるよーちゃんを更におーちゃんが殴った。




「勝手に触って勝手に興奮すな!?」


「い、いやだってこんな可愛い女の子に触ってしもた…。しかも鬼人の女やし俺もう死ぬかも。」


「二度と触んな!?」


「あーハニーのヤキモチも可愛え…。」