結果。


その答えは出ないまま。



私の身体が限界を迎え、恐らく今追加で身体を斬り刻んだところで感覚もないだろう。




「っおい!?」



手の握力ばかりか、足の筋力さえ、もう機能しない程の大重量に私は押し潰されて膝から崩れ落ちる。


そこをおーちゃんが地に落ちる前に支える。




「これ…回復どのくらい、かかる?」


「ほんまなら明日一日動かれへんやろな。」



こんな力ばっかだな。


って、これは強くなってるどころか動けなくなってるんだから別物か。



…今ここが戦場なら死んでた。


それは、謹んで肝に銘じておこう。




「るうのエネルギー不足…だな。」


「このアホ。もうこのまま宿戻るで。」


「…剣借りとくねー。」


「お前まだやるつもりなん?てか動かんやろ?」



そうなんですけど、少しでも…せめて立てるところまで回復すれば。


早めに身体を動かしたいと思ってます。




だって、るうの剣が私に戦えと言っている気がする。



『…無手の状況にも、勝機を作りに行くのがお前だろ。俺はお前に出来ないことはないと思ってる。』



対等であるために。


諦めることは許されない。




「問題は動くか動かないかじゃなくて、やるかやらないかだよ。昨日よりは確実に動けた。なら後は簡単だよねー。」


「…兄貴の装具凄いけどあんま普及せえへんのは、簡単じゃないからや。」



だねー。


生まれ持った力が大きければその分もっと行動は制限されるはず。反動も増える。


そうなったらたぶん、その人には必要のない物だ。持ってる力でほとんど事足りてしまう。




「私が成功事例になれたらハルにも勧めようかと思ったけど、たぶんハルには無理。」


「そういうことや。」


「シオンには合いそうだねー。」


「いらんことすな。死人増やす気か。」