天才は天才に違いない。
けど。
確かに…あれ?私そこまで分かったっけ?
「…優秀な弟子で良かったね、先生。」
とりあえず今はいいか。
それよりもまずは自分の稽古だ。力を付けなくてはいけない時だ。
「ほな支度して行くで。」
「はいー。」
そして早急に身支度を済ませ、今日の稽古へ繰り出すことになった。
「何するのー?」
「散歩。」
「さ…散歩…。その後は?」
「お嬢が元気ならかけっ子。」
私は幼児か!?
お散歩の後にかけっ子!?
「剣の練習は?」
「今日の様子見て明日以降やな。」
「むー。」
「膨れても今日はやらん。」
厳しい先生がそう言うので、大人しくおーちゃんとお散歩。
街を散策すると、昨日よりもやっぱり動ける。全然マシだ。震えたりもしない。
「疲れた。おーちゃん抱っこ。」
「幼児返りすな。可愛すぎるわアホ。」
「…可愛さで勝負しておーちゃんには勝てる気がしません。」
マシはマシでも、疲れるものは疲れる。重いし動きにくく感じる。
そして自分が可愛いことを知っているおーちゃんは、動じることなくただ歩くだけ。
「私は何もしないからさ、おーちゃんの剣見たい。昨日のやつ。」
「お嬢にはまだ早い。それにこんなとこで剣抜けるか。」
「けち。」
「その内嫌って程見れるやろうし、今は我慢や。」

