自分の下で喘ぎ鳴くユイ姫から目を逸らし。
乾いた自嘲を溢しつつ、ただ淡々とその行為を最後までやり遂げる。
「…。(重ねる気にもならないな。)」
まるで違う二人の姫。
今この瞬間こそ、重ねられればどれだけ楽かと思ったが無理だったようで。
『比べるのもリンに失礼だよ。』
いつかのトキの言葉が蘇った。
確かにそうだと再認識しながら事を早めに済ませたシオンに、ユイ姫が斬り込む。
「…いつになく態度悪いわね。」
「今までも良くした覚えないけど。」
「…今日は一晩ここにいなさい。」
とんだ災難続きのシオン。
ようやく難を逃れたところで再び難がやって来る。これが一難去ってまた一難。
「ふざけんな。俺は暇じゃない。」
「ちょっとした罰よ。シオンは私のモノ。私に尽くさないあなたが悪いのよ。」
「…俺が…あんたのモノ、ね。」
「そうよ。シオンだけじゃなく、この国は全てが私のモノ。」
くだらないと吐き捨てて。
シオンはユイ姫の大きなベッドに横になる。
帰してもらえないのなら不貞寝しようと考えたらしいシオンは、昨日私に付き合って短時間しか寝ていないので好都合だと言わんばかりに即寝。
それを面白くなさそうにユイ姫が眺める。
しかしユイ姫もまた、普通の神経は持ち合わせていないので。ただシオンを隣に置いている自分に酔いしれるのだった。

