それは困ると、わざとらしく首を押さえる総司令。
「じゃあ僕が欲しいんですけど、やっぱそれもダメですか?」
「これ以上苛立たせるな。」
「シオンは?」
ここで総司令は、もうボーッとしているだけのシオンに声を掛けた。
「僕はあの子が欲しいんだけどどう思う?」
「……。」
あくまでも沈黙を貫くシオン。
しかしボーッとするのはやめて、視線だけは総司令に向ける。
「あ、陛下。姫様がシオンを探して荒れてるのでシオン借りて行きますね。」
「お前も少しはシオンに気を回せ。」
「ええー。回してますよ。」
歳の割には幼くも見える美男子。
軍事大国エゼルタの総司令を担うこの男。
「シオンは僕の可愛い息子ですよ。蔑ろにするわけないじゃないですかー。」
その言葉を聞いたシオンは嫌そうに顔を歪める。
「ああ、トキもまた戦が始まったみたいだね。怪我しないと良いんだけど。」
「……。」
「じゃあシオン行こっか。陛下怒ってお疲れだからあんまり長居しちゃ悪いし。」
「…失礼します。」
シオンは嫌々ながらもエゼルタ王に挨拶をして、不服にも総司令に連れ出される。
そんなシオンとは裏腹にニコニコの総司令。
「シオンどこに行ってたの?姫様がご立腹だよ?」
「……。」
「あ、姫様のとこに行く前に僕の部屋寄って行かない?」
「…行かない。」
「だよねー?でも今回は来た方がいいんじゃない?」

