そして私は馬車で一つの拠点まで送っていただき、その場所から炎で舞い上がり。
シオンと待ち合わせをしている街上空を捉える。
「…慎ましく、派手にって…どうやるの。」
わざとらしくないように目立つって難しい。
とりあえず、普通に街中に降りてみるか。
普段人目のないところに降り立つんだけど、今日は少しだけ敢えて人のいるところに降りてみた。
降りてみて、少し後悔した。
「まっ、魔女だ…。」
「アレンデールの魔女っ!?」
それはそれは、怖がらせてしまった。
だよね!?冷静になってみればそうだよね!?普通に怖いよね!?私は馬鹿になったのか!?
「…あー、間違えたなー。」
街の皆さん怯えてるし、とりあえず一旦隠れて出直したら買い物くらい出来るようにならないかなー。
この街そんなに大きくないから、すぐ話が広がって何も売ってもらえないかもかなー。
「ど、どうしよう。」
ポツンと一人。
とりあえずトボトボと歩いてみているが、街の人たちが家の中に入って行ってしまう。
…私何もしないよー!!!
そうは思っても、パルマの街の一件もあるし。これが正常な世間の反応なのでしょう。
「…ん?」
そしてそして。
また別件で問題発生。クロはちゃんとシオンに手紙を届けてくれたんだろうが、何故だか軍の気配がする。まだ遠いけど。
ちょっと待っておくれよ。
カイか?カイの根回しか?私がしくじった?この軍の狙いはそもそも私で合ってる?
来て早々、まずは隠れないとヤバい!!!

