シャワーだけ浴びて、また適当に寝衣として服を借りようと思ったけども。
選ぶのが面倒になった私の目にバスローブが映ったので、迷わずバスローブを選びました。
「ふぅー。」
天井の風船達を眺めると、また嬉しい気持ちになる。
「お嬢ー?ミケおるー?」
「…あ、いるよー?」
おーちゃんの声がドアの向こうから聞こえて、辺りを見渡すと窓際に丸くなっているミケさんを発見。
なので素直にいると教えた。
「何やこっちの部屋におった…ん。」
勝手に入ってきたおーちゃん。
ミケさんのご飯を持ったまま固まる。
「後は私やっとくよ。」
「……。」
「おーちゃんもお疲れ様ー。今日は色々ありがとー。」
「……。」
棒立ちのおーちゃんからミケさんのご飯を奪い取る。
「ニャ。」
「お腹空いてたよねー。今日はお構い出来なくてごめんね。明日はたくさん遊ぼうね。」
「ニャー。」
「うん、一緒に寝よ。」
どうやら一緒にゴロゴロしたいようなので、私は喜んでお引き受けしました。
私の返答に満足そうにして、ご飯を食べ始めたミケさん。癒される。
「…っお嬢!!!」
「ん?」
「そ、そのカッコはあかんやろ!?」
振り返ると棒立ちしていたおーちゃんの顔が、いつの間にか真っ赤に染まっている。
…私のせいか???
「…うん、ごめん。気を付ける。」
「遅いわ!!!」
「…おーちゃんうるさい。」
声のボリュームがうるさすぎる。
「髪の毛も乾かさんかい!風邪引くやろ!」
「帰らないの?」
「それは俺に遠回しに帰れ言うてんねんな!?」
「ご名答ー。」

