敵将…?
と思われる一人の男が、私の前に姿を現す。
「貴殿はアレンデールの姫か。」
「…あ。姫はもうやめて、今は浪人してます。」
「ほう。浪人か。」
「…さっきござるって言った?」
ござるが気になって仕方ない私。
そしてこの男の出立もまた興味深い。戦場にも関わらず甲冑ではなく…装束という服だったかな。
「拙者は忍だ。物言いはそれ故。」
「し、忍…初めて見た!!!」
忍って忍者のことだよね!?
忍者がなんで将軍やってんの!?
「して、敗戦の将となる拙者に何用だ。」
「あーもっと忍者について話を聞いてみたいところだけど、また今度にするしかないのか。」
「は?」
「私先日もソルの軍と一戦交えて追い返しちゃって。それで今日も私の気まぐれで可哀想なことしちゃってるから、もし機会があれば次は助力するよ。」
私がそう言うと、忍者は驚く。
「何と義理堅い女子だ。」
「とりあえず前から逃がしてあげようと思ったんだけど…。」
ここに来て、忍者の腕前が気になる私。
戦ってみたい。と言うかどんな戦い方するのか気になる!!!
本で読んだ手裏剣とか本当にあるのかな!?それとも忍術使えるのかな!?
「…?」
「も、もしよければ…手合わせ願えないでしょうか。」
「は?」
「炎は使わない!剣だけで戦うから!!」
正直、双剣の練習に足る相手はいなかった。
もう少し練習したい。
嘘です。
やっぱりどうにも忍者に興味あります!!!

