疲れすぎて私、近場の街にフラッと立ち寄ったけど。
そう言えば王都からそんなに離れてない場所なので、とりあえずもう一泊したら早めに街を出よう。
そんなことを考えながら食べてお金を払って、また宿に戻った私。
「おかえり。お風呂準備出来てるからゆっくりしてらっしゃい。」
「助かります。」
こうしてのんびりバスタイム。
お風呂上がりに着る物まで貸してくれて、本当に感謝感謝です。
「猫さん?」
お風呂上がり、部屋でまったり猫さんもゴロゴロしていた。
そんな猫さんが急に外を見て固まった。
私も同じように窓から外を見ると、何やら数人の男性が何かを探しているような素振りで歩いている。
「猫さん知り合い?飼い主かな?」
「…ニャ。」
飼い主ではないと言った…気がしたので。私はとりあえずカーテンを閉めて猫さんとまたゴロゴロしている間にまた眠ってしまった。
夕方まで寝てしまったにも関わらず、夜もちゃんと眠れました。
「…ニャー。」
猫さんも私と一緒に眠ってくれて。
一人寂しい夜にならずに済んだことに密かにありがとうと心の中で思った。

