アキトのことはもうお断り済。
これからどうなるかは確かに分かりませんけど、それでも私は私のまま。このまま進み続けたい。
「…お前、祭りはもういいのかあ?」
「お腹一杯食べたし。射的も楽しかったし。大満足です!!!」
「そりゃあよかった。」
また海も見られて。
そんな海で遊ぶことも叶って。
本当はサクやハナちゃん、隊士の皆さんにも直接改めてお礼を言いたかったところだけど。
…時間も時間なので諦めよう。
「すっごく楽しかった!私絶対忘れない!」
「リン。」
「んー?」
トキがぎゅっと抱きしめてくれる。
「リンの道に、俺が欠かせないって言ってくれてありがとう。」
「あ…あー確かに言ったね。けどトキは何にも気にせずいつも通り過ごしてくれていいからね。」
「リンの道って、気になるけどいつか教えてくれる?」
「教えたいけど言葉にして説明するのが何とも難しくて…。」
私でさえはっきりしない、そんな道。
どこをどうしていいかも分からないし、出来るのか出来ないのかも分からない。
「…もう少しはっきりしたら話すね。」
「分かった。」
「何かあったらまたクロにお手紙運んでもらうね!」
「そうだった。リンの鷹、来るの楽しみにしてるよ。」
そう言って笑い合って。
トキは私をゆっくり離した。
離されたかと思えば、今度はアキトが私をグイッと引っ張る。
「…また来る時も、それ付けとけよ?」
「約束はしないでおくね。」
将印を指差してアキトが言うけど。
自分が忘れっぽいのも理解してるので約束はしないと私は言った。アキトと下手に約束すると守れなかった時が怖いので。

