「アキトが選んだのが私なら、アキト軍はまるっと私の味方だと思うんだよね。」
「あんた何ふざけたこと…!」
「だからトキも例外じゃないよね。」
「とにかく離しなさいよっ!!!」
まだ女の子の手を掴んだままだったので、私は優しく離してあげた。
「私がコレ持ってる内は勝手にトキに近付かないで。」
アキトの将印を指差して。
それからトキの手を掴んだ私。
「…残念だけど。トキがこんな顔するなら相手が女の子でも私、許してあげない。」
脅しの道具にしちゃいけないのは分かってるものの、私は少量だけ不燃の炎を放出し道を開く。
「今の内緒でお願いします、綺麗なお姉さんたち。」
去り際に、ダメ元でそんなことを頼んでみたり。
そのままトキの手をグイッと引っ張りアキトの方へ走る。
「アキトー!とりあえず急いでここ離れようー!」
そこから街では、私に関するありとあらゆる流言が巡って巡って。
もう有る事無い事言われすぎて、逆に嘘っぽいとあまり炎について出回らなかったのがせめてもの救いだった。
「はぁー、トキ大丈夫?」
「…うん。」
街の喧騒から逃げて、とりあえずアキトとトキを連れて海の見える街外れまでやって来た。
もう、太陽が水平線に沈もうとしている。
「お前は馬鹿か!?」
「だってトキ困ってたし?将印パワー使いすぎ?」
「将印じゃなくて力の話だろ!?」
「それが多少の脅しになって今後トキが絡まれないなら安いもんだよー。」
そんなことより、私は気になってることがあります。
「トキトキ!あの弓!すごいね!?トキは弓得意なの!?」
「…あー、言ってなかったね。」
「二本同時にどうやって撃ったの!?」
「十本くらいまでなら余裕だよ。」
すごすぎるー。
何その技ー。

