シオンと共闘とは言っても、正直なところシオンにも何かさせるつもりは今のところない。
今回は政。
戦ではなく内戦。
「…不安だ。」
「どんだけ偉いお姫様でも、トキを虐めた罪は重いんだって私が分からせてきてあげる!」
「…余計に拗れそうで怖い。」
「私が味方で怖いものなんてある?」
アキトの真似してニヒルに笑うと、トキは少し固まって。
固まった後、盛大に溜め息を吐いた。
「…ない。」
「ですよね。私は最強なんです。」
「ちょっとあんまり調子に乗るのはやめてね。足元掬われかねないよ。」
「その辺はシオンが何とかするでしょ。」
知らんけど。
トキはそれ以上聞くのはやめて、今度はアキトと次の戦の相談。
この馬車は夕方くらい…つまりお祭り開催時刻くらいに街に着くようにトキが計算してくれている。
だから割と乗車時間は長い。
「今回アキトは温存で行こうと思うんだよね。」
「ああ?」
「サク主体で組み立てる。アキトは俺と本陣で成長した軍を一緒に傍観しようよ。元気に帰って鬼人の観戦楽しもう。」
「鬼人の復帰戦かあ。」
トキはアキトを転がすのが本当に上手い。
これで大人しく傍観に努めることだろう。
「しかも対ソル戦なんて、大収穫が期待出来る戦だよ。絶対良い場所押さえる。」
「頼んだぞ。出来れば会いてえけど邪魔は出来ねえからなあ。」
「リンのことがあるからアキトは会わない方がいいよ。殺されるかもしれないじゃん。」
「鬼人と剣交えられるならそれは記念だ!死んでも記念だ!!」

