泣き止んで落ち着いたら、みんなが飲んで騒ぎまくっている広間に二人で向かって。
一緒に飲んで騒いで。
気付けば私はまた笑っている。
また自然と前へ前へと進んでいく。
「俺の褒美は決まったか!?」
「あー、まだ考えてなかったー。」
なんかやたらニヤニヤしてるアキトがウザい。
私こんなのに負けたのか。
「早く決めろ!」
「…私があげられるものでアキトが喜ぶもの。」
何だろうと考えてみるけど、こんなアキトなので大体邪なことしか浮かばない。
これは私の思考も邪に侵食されつつある。
「キスしてあげたら?」
「トキ、俺は餓鬼じゃねえんだよ。んなもんで今更喜べるわけねえだろ。」
トキの提案を、即座にアキトが却下。
私はそんなアキトの胸元を掴み、自分の方へ引き寄せる。
唇がギリギリ触れない位置で確かめてみた。
「おまっ…!?」
「…ふーん。確かに喜んではなさそう。」
私はそのままパッとアキトを離す。
目を見開いたまま異常な回数瞬きを繰り返すアキトを見て、私は少し笑ってしまう。
「…してほしかった?」
「はっ!?ばっ、馬鹿かお前!?!?」
「どっちかわかんないよー。」
真っ赤になったアキトを、私とトキが笑う。
「お前酔ってんだろ!?」
「そんなにー。」
「もう飲むな!?それ以上飲むな!?」
「えー、アキトうるさいー。」
宴のような賑やかな食事を楽しんで、お酒が入ったこともあり私は隣のトキにもたれかかって眠る。
私が眠った後もみんな楽しそうに飲み続けていたが、あまりに騒がしいので優しいトキが気を利かせる。
「アキト、今日は俺がリン預かるね。」
「何でだよ!?」
「さっきの今で、何もしない自信ある?」
「…ない!よろしく頼む!!!」

