思わず、そう思ってしまう程。
更生したスーザン。
私はそんなスーザンに無意識に微笑んでしまう。
「じゃあスーザン、どうせ友達いないんだろうから私が友達になってあげる。」
「と、友達!?」
「王様の友達なんてお得だなー。」
「なんて無礼なっ…!!!」
友達がいないと言ったことか、お得だと言ったことか。無礼だと言われてしまいましたが。
「友達の国だからね。命懸けで戦ってきてあげる。」
「っ…!」
「だけど他国には私との繋がりは気取られないように気を付けてねー。」
「わ、分かった。」
私はセザール国王という友達を手に入れた。
いつか、うちのアルがお世話になるかもしれないし。お世話するのかもしれないけど。
ああ。
こうして、仲良く繋がる国が増えると嬉しいな。
「よし、トキ行こうかー。」
「どうやって行くの?」
「私を抱えてくれれば……あ。いや、ちょっと待って。」
トキに抱えてもらうのは、いけるのか?
その腕前は知らないけど、アキトを蹴り飛ばせるくらいの力はある。
でも長時間私を抱えたままなんて可哀想すぎる。今はただでさえ疲弊しているだろうし。
それにトキは私のこと嫌いって言ってた気もする。今はあの時より仲良しになれたと思うけど。
「…何か俺に遠慮してる?」
「え、遠慮と言いますか…。」
「相変わらず可愛いなー。」
「へ…えっ!?」
ふわりと正面から、まるで子供を抱えるようにトキが私を持ち上げた。
まさかの縦抱き…!?
「ちょ…待って!これじゃ…っ!」
「ん?ダメ?」
「〜っ!ち、近いって!!!」
楽しそうに笑うトキは、私を大いに私を玩具にしてる。

