「あ、雨でね。稽古してたらずぶ濡れになったから借してくれたの。」
「へえ?」
「だから別に…特に事情も何も…。」
「何もされてねえんだな?」
何も…されてないかと、言われると…。
「〜っされてない。」
「お前のその隙どうにかなんねえのか。」
そんなに隙はないと思ってるんです。
自分では。
「ちょっ…!」
「寝てろ。」
寝台に放り投げられた私。
でもアキトは部屋から出ようとしてる様子。
「アキトは?」
「シオンに返してくる。」
「自分で返すよ?」
「俺が気に食わねえ。お前は寝てろ。」
何か良く分かりませんが。
…ラッキー!!!
返す手間も省けたし一人で寝れる!!!
足早に出て行ってしまったアキトを見送って、私は一人悠々自適に眠ることが出来ました。

