「シオンの考え先読みするなんて、リンは本当に末恐ろしいね。」
「いずれはハルもシオンも越えるのが夢です!」
「リンなら本当に出来るんじゃないかなって俺は思うよ。」
「嬉しいー!トキありがとー!」
トキに飛びついて喜ぶ私。
ただ、この二人は本当に将軍の中でも頭一つ抜き出てすごいから。夢のまま終わるかもしれない。
「私頑張るねっ!」
「リンは本当に可愛い。今日は俺と寝る?」
「寝るっ!」
「はー可愛い。」
この城で唯一邪じゃないのはトキとサクくらいだ。
安心安全のトキさんだ。
「今日は俺。」
「っうわ…っ!」
グイッと私をトキから引き剥がしたアキト。
「…なんで不満そうなんだよ。」
「…邪しない?」
「……。」
「トキがいい!!!」
ちゃんと否定してくれ!!!
私を安眠させてくれ!!!
「アキトに拗ねられるとウザいから、リンまた今度ね。」
「さっさと寝るぞ。」
「二人ともお休みー。」
私はアキトに強制連行されました。
アキトの部屋に着くと、脱ぎ散らかしたままの服を見てアキトが顔を顰める。
「…お前マジで姫やってたのか?」
「姫だからだよ!自分でやる習慣ないの!片付けます!」
「んなことより。」
目敏いアキトが目を光らせる。
「…あ。」
「これ、シオンの服だよなあ?」
「…返すの忘れてた。」
「どんな事情で借りたか知らねえけど、いただけねえなあ。」
…やっぱりトキと寝たかった。
もう私を逃さんと距離も詰められ、とても穏やかに眠らせてくれそうにはないほどの血相。

