アキトとシオンはただの傍観者。
いつもは私が困ってると助けてくれるアキトも、興味があるのか相手がトキだからか黙ってるし。
「…根源、で言うと。炎の龍…が私の中に住んでる…らしい。」
「御伽話っぽいねー。」
「ルーツ…、ここは私も極秘文献読んだだけで、内容話すのは…ちょっと怖いからやめとく。」
「えー重要なとこなのに。」
「限界は、確かに…ある。シオンは見てたから知ってるだろうけど。」
「へえ。」
もうこれ以上は無理です。
アレンデールの人さえ知らないことを、他国の人に話すのはここが限界です。
「…これで許してくれる?」
「俺その場にいなかったから知らないんだけど、具体的に限界ってリンの体力と比例するの?」
「うん、大体はそうだね。」
「限界来たらどうなるの?」
疲れ果ててぶっ倒れる。
火龍の力に気力で負ければ死ぬ。
「…指一本動かせない無能になります。」
「うわ、諸刃だね。」
私も同意見です。
死と隣り合わせなのを伝えるのは余計な不安を煽るだけなので控えました。
「でも対策は打ってるので!ご心配なく!」
「対策って?」
「私がヤバくなるとるうが来てくれる…はず。」
「ルイ?」
石のことはどうしようか。
話して良い部類なんだろうか。
「…確かにあの時も来ましたね。」
「そうなんです。うちのるうは優秀なんです。」
「つまり、貴女の力に呼応するのが彼なんですね。」
「そうなんです。るうは長年の相棒なので。」
急に割って入ってきたシオン。
現場見てるから話が早くて助かります。入ってくるならもっと早い方が助かりましたが。
「…呼応する道具があるんですか?」
「…あるにはある。」
「持ってるのは彼だけですか?」
「…一つしかなかったので。」

