部屋に着いて。
聞いてもないのにアキトが話してくれた。
「お前のことも全部話してきた。レンは相変わらずケロッとしてた。」
「うん、そんな気はしてた。」
「…お前に会いたがってた。」
会うよ。
そりゃ会いますよ。
…だけどもう少しだけ。
「…中々どうしてタイミングが悪くてね。でも、ちゃんと行くから、大丈夫。」
「少し怒ってた。」
「ですよねー。」
「あと城では会わねえ方がいいかもなあ。」
そうなんだ。
お城は不都合があるんですね。参考にします。
「次会う時は、精一杯怒られてくるね。」
「ああ、そうしてやれ。」
アキトもどこか清々しい様子で。
事情は知らないけど、本当にただの恋愛話をすることはアキトにとっては必要なことだったらしい。
「…おまたせー。」
「……。」
部屋の主であるトキが帰って来た。
どうしてかシオンを連れて。
「あ?なんでシオン連れて来たんだよ?」
「だってリン関係の話でしょ?俺が後からシオンに報告するの二度手間じゃん?」
私関係の話…らしい。
てか、私が関係するとシオンに話はどうしても行くような手筈になってるんですね。
「…ソルの忍者、お前がレンのとこに向かわせたらしいなあ?」
「あーやっぱり鉢合わせちゃった?」
「追手が来るって話らしいけど?」
「…マサ喋り過ぎだなー。」
忍者って勝手に口固い印象でした。
せっかく時間差でシオンにバレてなかったのに。
「リン?追手ってここに?」
「…トキ大丈夫だよ。迷惑はかけないから。」
「何人くらいか分かる?」
「分かんない。」

