不器用すぎて、人付き合いが下手すぎて。
弟のトキにもそんな心配をさせてしまうほど周りに誤解されやすい人。
私だってここまで関わらなければ知り得なかった。
でも、知ってしまえばもう。
嫌いだなんて二度と言えそうにない。そんな人。
「…こほっ。」
ここ本当に埃っぽい!
長居するにはちょっと環境悪いかもしれない。見つからない良い場所だけど、どこかで一旦下に降りようかな。
持ち前のレーダーで人が居ない場所を探る。
「…こっちかな。」
今は一体この城のどの辺なのかも定かではない。
何せ炎で照らしてても暗いし、下を不用意に覗けないし。
レーダーを頼りに人気のなさそうな場所まで来た。
屋根裏の板を外すのは怖いけども、確認しないことには降りられないので。
そーっと静かに板を動かす。
「…誰も…いないね。」
人気がないのを確認して、どの部屋かも分からない部屋に降り立った。
飛び降りてパンパンと服を叩く。
「…あれ、ここって。」
トキがあんまり使われてないって言ってた空き部屋と造りが似てるけど。
この城にはこんな部屋が数々あるのかもしれないから、もしかしたら良く似た違う部屋かな。
「…あーだめだ。身体だるい。」
お酒のせいでダルオモな身体を一度ごろんと横にする。
けどすぐに隊士たちが私を探す声が聞こえてきたので、私は重い身体を起こして再び屋根裏に逃げ込む。
こんなこと繰り返すくらいならトキの部屋に戻る方がアンパイなのでは!?
一回確認されてるならもう一度入ろうなんて勇者は早々いないよね!?
「トキの部屋どの辺だっけ…?」
早く空気の良い場所に降りて横になりたい意識が先走り、私の移動する動きが若干荒くなる。
…バキ。
「え?」
移動中、屋根裏の板が外れ…いや折れた?壊れた?
不意を突かれて私はそのまま落下。
「いっ…たー…。」
落下して打ち付けた身体も、ガラガラと板の破片がコンコンと頭に降ってくるのも痛い。
「もー、脆すぎる。トキに改修した方がいいって言わなきゃ。」
「まず穴開けた事謝るのが先じゃないですか?」
「あー、そうか。また怒られるなー。」
「…怪我、大丈夫ですか?」

