「ちゃちゃっと戦終わらせてくるね!」
「リンちゃん…。」
「ついでにアキト軍一ヶ月は休養させてもらえるようにスーザンに頼んでくる!」
「え、陛下に直接!?」
また取り巻きの文官達にガミガミ言われるんだろうが、それは仕方ないだろう。
「お休みもらえたら約束通り遊び倒そうね!アキトっ!」
「…ああ。」
私は来た時同様、この部屋の窓に手を掛ける。
ふわりと炎を纏う。
「あ、そう言えばアキト。」
「ん?」
「第一将昇格おめでとうー。」
アキトの腰に添えられた将印を見て、私は思わず笑みが溢れる。
ハルと同じ将印を与えられた将軍として、これからたくさん活躍することだろう。
そんなことを考えながら、私は王宮を目指して舞い上がる。

