無効?
それはやはり女らしさが欠如していると言うことか?
「…そんな風に見えなかったから私ついついトキにも甘えてしまったー。情けないー。」
「トキさんとシオンさんの女性恐怖症は本当にすごいから。もうあそこまで近付けるならリンちゃんは大丈夫だよ!」
「きょ、恐怖症!?」
そんなに苦手だったの!?
「だからこの城の給仕さん女の人だと城内無断で歩くことも禁止なんだよね。私はサクくんがいるからってアキトさんが了承してくれたんだけど。」
「そ、そんなに…。一体あの兄弟は私のこと何だと思ってるんだろう。」
「だからリンちゃんは大丈夫だってば!トキさんがあれだけ気を許す女の子はリンちゃん以外見たことないもん!」
もうマジで情けなくなって来たー。
初めて会った時あれだけ嫌われてたのも頷ける。
それなのに性格悪いお姫様と結婚させられるなんて、やっぱり結婚は阻止せねば!!!
「リンちゃんそろそろ上がろっか!」
「うんー。」
ハナちゃんと幸せなひと時を過ごして。
お風呂上がりに寝衣に着替えて、二人で髪の毛を乾かしあって、和気藹々と楽しみました。
「リンちゃん本当に髪綺麗だねー。」
「そうかなー。私は何もしてないけど、毎日手入れしてくれた人がいたからなー。これから荒んでいきそう。」
「お姫様ってやっぱりすごい!」
私とハナちゃんが二人で歩いてると、すれ違う隊士たちが何故か顔を赤く染めたりうっとりしたり。
「が、眼福すぎる!眩しい!」
「ここは花畑か!?」
「何か良い匂いが溢れてる!!」
…うん。
もう変態チックすぎて返す言葉もないよ。
「ハナちゃんお部屋まで送るよ。何か危険そう。」
「私はサクくんが来てくれるから大丈夫だよ!それよりリンちゃんをアキトさんのお部屋に送ってくれるようにサクくんにお願いしよう!」
「私こそ大丈夫だよー。」

