「じゃあ次は俺の番。」
「は…?」
番とかないから!!!
私のターンないに等しかったから!!!
「無闇に力は使わない事。」
「……。」
「返事。」
「…ちょっと待って?なんでそんなこと言われなきゃなんないの?てか私を足にしてアレンデールに行こうとしてるの忘れてない?」
言い返すとすっごく怖い目を向けられる。
「へえ。やっぱ悪いなんて口先だけか。」
「っ…それとこれとは…」
「関係ないか決めるのは俺。」
お話になりません。
もう無理です。お手上げです。
力を使うなって、そんなこと状況によるし。簡単に頷くなんて出来ない。
「リンお待たせー。アキト連れて来たよー。」
「と、トキっ…!」
私の救世主!!!
宣言通りアキトを引き摺って部屋に帰ってきてくれたトキに、ダッシュで駆け寄る。
「今度はどうしたの?」
「…シオン将軍怒らせちゃった。」
「え?」
「もう私には手に負えそうにないの。」
次から次へとトキに降り掛かる災難。
「…何があったか知らないけど、二人の問題なら二人で解決して。俺もう疲れた。」
「トキー…。」
あまりにトキを酷使しすぎて見放された私。
アキトは引き摺られつつ私を睨んでる。恐らく自分をトキに売ったのが気に障ったんだろう。
…怒りが溢れかえってるお部屋です。
「リンちゃんいるー?」
そんな中、天使の声が私の耳に届く。

