「リンちゃん起きました?」
そこへ天使のようなハナちゃんがやってきた。
その姿を見るだけで、私の心は癒されます。
「ハナちゃんおはよう。」
「リンちゃんおはようー!ゆっくり休めたみたいでよかった!」
「お陰様でぐっすりでしたー。」
アキトへの対応とは打って変わった私を、アキトが物言いたげにしていますが。
ここは知りません。
「アキトさんもリンちゃんもお昼ごはんどうします?」
「私はすぐ出るからいいよー。」
「じゃあリンちゃんお支度あると思うから、一緒に行こう!」
「ハナちゃんありがとー。」
私はハナちゃんと朝の支度のため、一時アキトの部屋を退室。
同じフロアに洗面所や、簡易のシャワー室があるようで好きに使っていいと言ってくれた。
「リンちゃん、アキトさんに何もされなかった?大丈夫?」
「私すぐ寝ちゃったから特に何も?」
「…やっぱりアキトさんも、本命は大事に出来るんだ。」
「え?」
私が手早く支度を済ませる間、ハナちゃんは不思議なことを言っているが。
特に気にせず私は着替えに取り掛かる。
「傷が…。」
「へ?あー傷だらけでしょー?」
私の身体に刻まれた数々の傷跡を見て、ハナちゃんが悲しそうに顔を歪める。
「リンちゃん女の子なのに。」
「こんな戦国の時代の姫やってたし、将軍やってたし。情けないとは思うけど私は気にしてないよー。」
「…情けないなんて、そんなことないよ。リンちゃんが命懸けで戦ってきた証拠だもん。」
「…私は今猛烈にサクが羨ましい。こんな可愛いハナちゃんがお嫁さんで。」
そう言うとハナちゃんは少し顔を赤くして、でも嬉しそうに笑う。
やっぱり女の子はこうでなくちゃ!!!
私にはとても目指せそうもないけれど、こんな奥さんいたら戦でも何でも頑張れると思う。

