アキトにはいつか話したよね。
ハルは私の認めてもらいたい人だって。これは永遠の課題なのかもしれない。もう出てしまったから叶えようがないのかもしれない。
「…お互い溺愛すぎない?」
「トキもシオン将軍に思ったりしない?」
「うわ、冗談でもやめて。想像もしたくない。」
「えー私が変なの?」
異常とも思える私とハルの関係性に、三人ともそこそこ引いています。
「あーハルの話してたら会いたくなったー。」
「リンもうお酒やめよっか。」
「うんー。ハルー。」
ハルの話を肴にみんなで飲み続けていたので、いつの間にか何本も酒瓶が空になっている。
この席のみなさんはお酒強い人ばかりみたいだ。
「…アキトの気持ち何となく分かったかも。」
「だろ?もう可愛いとかの次元じゃねえからな?」
「ある意味一人で寝かせる方が安全かもね。」
「それは…あー。否定出来ねえ。」
トキとアキトが寝る時の相談を始めている。
そんなに怯えなくても、前回のことで学習はしっかりしています。
若干ふわふわ感はあるけども。
「…まだそんなに酔ってないよ。」
「顔少し赤いですけど。」
「シオン将軍お酒強いんだねー。」
「…普通です。」
そうか。
シオン将軍くらい飲めるのが普通なのか。
「…やっぱ完璧な人だなー。」
「完璧?俺が?」
「だってどこに非があるの?なんか弱点とかある?あるならハルに教えてもいい?」
「…弱点…。」
本人の弱点を本人に聞く。
なんとも不思議な状況なのにシオン将軍は真剣に考えている。

