可愛いと思う価値観は兄弟でも相違あると思います。
私もハルともアルとも合いません。
「…確かにあの頃は可愛かった。」
「は?」
「俺も見たかった!!!」
可愛いなんて感情あるんだってことより。
アキトはそんな私を見たかったと嘆いているけど、それはまだいい。
要はサラッと今は可愛くないと言われたんですよね?
「…り、リン。それで結局その鳥籠からは鬼人が出してくれたの?」
思わず怒りそうになった私を、またもやトキのファインプレーで回避。
「最終的にはパパが開けてくれたよー。」
「それからリンは戦に出るようになったの?」
「戦の時以外は城にいるっていう条件付きだったけど、あの時はそれでも嬉しかったなー。」
「何か俺もう不憫で泣けてくる。」
トキが悲しそうに眉を垂らすのが可愛くて可愛くて。
私は思わずそんなトキに飛びつく。
「トキ可愛いー!」
「リンの方が可愛いよ。」
「私絶対トキのこと守るからね!」
「リンは可愛くて優しくて、本当にお嫁さんにしてほしいくらいだよ。」
ウェルカムです!!!
「私もトキと戦した時、実はアレンデールに引き抜きたいと思ってたのー。」
「え?俺を?」
「だってあの防衛陣忘れられなくて。アレンデールは腕っぷしばっかりだからさー。トキならいつでも大歓迎だよー!」
「…嬉しいけどそうなったら俺無駄に敵作りそうで嫌だな。」

