宣言通り、食事とお風呂を済ませたアキトが部屋に戻って来ると。
部屋には剣を抱えて眠る私。
「…今日は剣抱えて寝んのかよ。」
以前、視察の時は抱えて寝ろと言われたにも関わらず無視して眠ったことをアキトは覚えていたようで。
勝手に警戒心からの行動と思い込んだアキトは、その剣を見て気付く。
「よく見りゃ片方はルイの剣だな。」
もう一方はハルの剣。
大刀に持ち替えたのは結構前なので、アキトがそこに気付かないのは無理もない。
その様を見て、警戒心からの行動ではないと察したアキトはそのまま私に布団を被せる。
「おやすみ、リン。」
そっと私の髪を撫でて、隣に横になったアキト。
ようやく会えた喜びを噛み締めて、私同様眠りについたようだった。

