あれからトキと、稽古についての相談をしつつ。


明日明後日は雨なので朝稽古は見送り。稽古の進み具合からトキは納得いってるそうなので追加はなしでいいそうです。





「ここには遊びに来たはずが、人生って中々遊ぶ時間ないんだねー。」


「そうだよ。働かざる者食うべからず。お金は大切。その力で人生変えられるからね。」


「思い返せばトキが恩賞あげるのあれだけ喜んでたのが腑に落ちたよー。いくらあったら解放して貰えるとか決まってないの?」


「俺が嫌がってるのを見るのが楽しいんだろうから、いくら積んでも同じだよ。」




あー。


トキが可哀想だよー。ユイ姫さんお願いだからやめてあげてよー。




「何でトキなんだろうね?」


「俺とシオンくらいだからね。あの女にひれ伏さないの。それでシオンを相手にするのは部が悪いと考えて俺を標的にしたんだよ。」


「ご両親は?そんな結婚納得出来る?」


「納得…というか寧ろ喜んでるんじゃない?相手は一国の姫だし。」




トキがこんな思いしてるのに。


この場所に残るために、必死に戦っているというのに。




「…私親御さんにも会ったら文句言っちゃいそう。」


「考えただけで面倒だからやめてね。」


「お金また足りなかったら鷹で教えて!私すぐ届けに行くから!」


「え?リンお金持ってるの?」




持ってない!


私はないけどある所にはあるので!




「るうから奪ってくる。」


「リン天才じゃんー。」


「でしょー?」