私は腕に乗せた鷹に、小さく頷いてみる。
それを感じ取ってくれた鷹は、私の腕から窓の外へ羽ばたく。
それと同時に続いて私も外へ舞い上がる。
「鷹速っ!!!」
鳥の空を飛ぶ速さとは凄いものだ。
私は見つけてもらった一羽の鳥を電光石火の如くスピードをあげて捕獲。
その捕獲を手伝ってくれたシオン将軍の鷹。
「…君も鷹なの?」
「ピー。」
「鳴き声は似てるね。火だけど熱くないから安心していいよ。怖がらせてごめんね。」
「ピー。」
私が捕まえたのは真っ白な鷹っぽい鳥。
「…私の鷹になってくれる?」
「ピー。」
“いいよ”って言ってくれた…気がした。
丁度シロともお別れしてしまって、寂しい思いをした私なので。
この白い鷹に、私はクロと名付ける。
「おっと、まだ日があるからって飛びすぎた。」
誰かの目を惹く前に戻りましょう。
シオン将軍の鷹は私の肩に戻って来てくれて。私はクロを抱えてトキの部屋の窓に舞い戻る。
「捕まえて来た!!!」
「…もう驚きで言葉も出ないよ。」
「色違いの鷹みたいだね!嬉しいー!」
「…いや、うん。よかったね。」
ツッコミどころ満載な出来事にトキはもう笑うことしか出来ず。
シオン将軍は静かにそっと私から自分の鷹を呼び寄せ、また外へ放す。
「…暑い時期はあまり酷使しないことを勧めます。」
「うん!」
「飛ばしたい場所へは一度一緒に行って覚えさせるといいかと。」
「うん!やってみる!」
シオン将軍が丁寧に鷹について教えてくれる。
もう、大満足の私です。
「じゃあハルに何か伝えたい時に使うには、アレンデールの城に一度戻らなきゃダメってことかー。」
「…嫌なんですか?」
「嫌ではないけど。私を引き留めるハルを説得するの疲れるんだよねー。」
「なるほど。」

