今までの自分の非礼を全力謝罪したい。
昨夜からずっと疲れてたはず。
今日も予定があったのに昨夜私の我が儘に寝るまで付き合ってくれて。
そしてまた私の我が儘で大急ぎで帰って来てくれて。
蓄積された疲れは計り知れないのに、それでも尚私に鷹を見せてくれると言う。
「…興が醒めてくれたなら俺は寝ます。」
「さ、醒めてない!」
私はシオン将軍に駆け寄り。
すぐに飛び付いた。
一瞬驚いて固まったシオン将軍だけど、しっかり私を受け止めてくれた。
「絶対見たい!ありがとうー!!」
「…近い。」
「ごめん!でもありがとうー!!」
「……。」
もう嫌いだなんて言えないこの人を。
私は力一杯抱きしめて、満足してから離れる。
「リン!さっさと食え!!」
「もうー、アキトうるさいなー。」
「朝から何も食ってねえだろ!?」
「うわ、またるうみたいなこと言ってる。」
アキトが直ちに私を引っ張り、少し遅くなったお昼ご飯の前に座らせる。
「お前シオンのこと嫌ってたくせに。」
「いやー世の中不思議だねー。」
「そんな簡単に翻るもんなのか!?お前の嫌い方すごかったぞ!?」
「本当にねー。それで言うとスーザンも嫌いだったけどもう今は友達だもんなー。」
私の心はその赴きのまま。
揺蕩い流れる。
「陛下捕まえて友達とか言うな!」
「王様の友達便利だよ。」
「友達捕まえて便利とか言うな!お前は碌でなしか!!」
「…アキト真面目だなー。」
ギャンギャン騒ぐアキトを気にも留めず、私はパクパクと食事を進める。
食後のコーヒーがほしいけれども。
ハナちゃんの姿がないので諦めよう。

