アキトも先にお風呂を済ませようと立ち上がったところに、出掛けていたトキとシオン将軍が帰還。
「あれ?アキト一人?リンは?」
「部屋で爆睡してる。」
「…個々で特訓なんてアキト真面目になったね。」
「馬鹿に焚き付けられただけだ。」
ハルの原動力がいつも私であるように。
それに似ているアキトの原動力も、私に成り得るという面白い現象だった。
アキトは城内へ戻り。
浴場でその疲れを癒してから再び部屋に入る。
部屋には未だ眠り続けている私がいて。そんな私の横に同じように転がるアキト。
「…うー…ん。」
「悪い、起こしたか?」
「んー。」
寝台が揺れたので目を覚ました私。
お昼寝の睡眠は浅いことが多いんです。
「…何か疲れてる?」
「疲れてんのはお前だろうが。」
「私は寝たからちょっと回復したよー。」
大分マシになりました。
外を見るともう夕方近いのが分かる。
今日稽古してる途中に思ったけど明日は雨だろう。
明日は稽古できない分、今日進めたい。
「アキト時間外の稽古出来そう?」
「さっきまでサクとやってた。」
「え、二人で?」
「だからお前は休んでていい。飯食うか?」
そうか。
二人で自主練してくれたんだ。
「んー。ご飯はいらない。」
「いや食えよ。」
じゃあ聞かないでおくれよ。
結局アキトはすぐに身体を起こして、私に食事を摂らせるために広間へ連れて行く。
「…あれ?」
「あ、リンお疲れ様。報告丁寧にありがとう。助かるよ。」
広間でトキとシオン将軍を発見。
トキの部屋に忍ばせた報告書についてお礼を言ってくれるけど。
帰ってくるの夜って言ってなかった!?
「トキ帰ってくるの早いね?」
「もう大急ぎで移動したからかなり疲れたけどね。」
「私が我が儘言ったせい!?トキごめん!?」
「あー俺じゃなくて…。」
トキはお隣のシオン将軍を指差す。
そんなシオン将軍は、もうこの暑さと疲れと寝不足とに攻撃されてかなり疲れてそう。
シオン将軍が急いで帰って来てくれたの?
「ご、ごめんなさい…?」
「…明日にはここを出ますので。」
「うん?」
「…鷹、見たいなら呼びますけど。」
明日にはシオン将軍はアキトの城を離れる。
だからそれまでに私に鷹をまた見せてくれようとしてくれたらしい。

