それで言うとるうはハルの結婚知ってたのかな。
知らないわけないか。
ハルの右腕であるるうが知らないわけないから、二人で私に内緒にしてたってことなのかな。
「…どれ買うんだよ。」
「んー。」
「程々にな!?」
「はーい。」
結局当初気になった二冊だけ買ってもらい私は上機嫌で歩く。
流言に散々振り回されたけど大丈夫!
やっぱりハルが結婚なんて信じられないからきっとデマだ。ハルは私に嘘なんかつかない。
しかもるうが私に隠し事するのも絶対ない。
冷静になってしまえばあの二人を少しでも疑うなんて私はどうかしていた。
…そう考えて今は忘れようと思います。
「アキトありがとー。」
「ああ。」
「…シオン将軍どうするの?」
「どうすっかなあ。」
もうずっと着いてくるよこの人。
寡黙な人だから、うるさくないのがせめてもの救いだけどさ。
ストーカーばりに着いてきてるよ?
「アキトがいいなら私斬ろうか?」
「いや、それはちょっと色々まずい。」
「…私が目的ってだけじゃないよね?城に一緒に連れて行くの?」
目的が私ならこんなところにはいない。
セザールの地にいるってことは、この国の人に用があるんだろうから。
「…貴女の読み通りアキトの城に用があります。」
「じゃあ私が外そうか。」
「別に俺は構わないですけど。」
「私が構わなくない。残念ながら仲良くはなれないんだよね。すみませんねー。」
シオン将軍がアキトの城に来るなら、私は出来れば遠慮したいところです。
「…リン悪い。」
「別にアキトが謝らなくていいよ。私は居候してるだけだし気にしなくて大丈夫。けど相手が相手なので、残念ながら私はパス。シオン将軍帰ったら教えてくれる?」
「…お前何でシオンをそんなに嫌ってんだよ?」
嫌いな理由。
連合軍率いてアレンデールに攻め入ろうとしたからとか、さっきも一般の人を気にもせずに剣を抜こうとしたからとか。
細かい理由も確かにある…けど。

