一先ず今はお金がないので、長居するのは忍びなく。


私は後ろ髪を引かれつつ店を出る。




「お金ないって不便だ。」




本気で仕事探さないと。


私アキトの城出た後マジで生き倒れてしまう。





「…おっと。」




殺気を感じる場所が増えてきた。


この街どうなってんの!?



最初は要人でもいるのかと思ったけど、この感じは多分違う。




何かを大人数で狙っているんだろう。






「巻き込まれる前に帰るべき…かな。」




あーでもまだ帰りたくない!


アキトと会うの気まずい!!


何より恥ずかしい!!!





どうせ帰れないなら、この街で何が起きてるのかちょっと探ってみる…か?



もしかしたらお困りの人がいるかもしれない。




私は謎の正義感から、この問題に自分から足を踏み入れることにしました。





「…ほうほう。」




私は出来る限り勘付かれないよう気を付けながら、狙われているだろう人を探す。


探す途中で気付いたけど、相当悪さをした人なのか。



追っているのは軍人。


でも、セザール軍じゃない。



それもかなりの人数で追われている。





「めちゃくちゃ極悪人かも…?」




だとしたら私は軍人さん達に助力すべきか?