そうなのよ。
うちのるうは格好良いのよ。
「それは私もそう思う。」
「ルイさんとは進展なしっすか?」
「進展?」
「いや、その恋人になったりとか…?」
今ね。
まだ稽古中なんですよねー。
斬り合ってる最中にそんなことを言われるとさ?
「あ、ヤバ…。」
「ちょっ!?」
手元が狂っちゃうんだって。
狂ったせいで、更にサクに傷を負わせてしまった。
ごめんよハナちゃん!!!
「いっ…!?」
「ご、ごめんサク…。ちょっとこれは流石に…手当てが先ですね。」
各種武器の素振りをしていたアキトも、この状況なのでこちらに駆け寄る。
「何やってんだよ。」
「隊長!俺は大丈夫っすけど、ただ止血だけして来ます!」
「おう。」
「リンちゃん変なこと聞いてすみません!」
サクは流血する傷を押さえながら、爽やかに走り去る。
あー。
私の馬鹿!!!
「…ごめんなさい。」
「あれくらいサクは大丈夫だ。」
「…サクは今日はここまででいいかな。アキトはそろそろ振り慣れた?」
「ああ。」
るうとの恋人発言に、つい心乱れた。
てか真剣持ってる時に。それも私双剣の扱いも完全じゃないのに。
…やめてほしい。
私は恋愛願望ないって言ってるのに!!!
「…言われみれば、ルイはお前の手よく離したよなあ。」
「……。」
「アイツは絶対に引き留めると思ってた。」
引き留められましたとも。
辛そうにしてましたとも。お互いに。
「…恋なんて、結局はそんなもんだよ。」
「そう思われてるのが不憫だなあ。」
「私からすればそんな感情よりずっと、大事で大事で仕方ないのにね。」
それでも男女が互いを想い合うことに、人は理由を付けたがる。
私のるうへの想いが恋心ではないことを知った。
だからるうは自分の気持ちに蓋をした。
「…そうか、ルイは降りたのか。」
「降りた?」
「ってことは、残るはレンか。」
「レン?」

