ハナさんは元々大きい目をさらに見開く。




「こ、ここに住むって…まさか、アキトさん本命ですか!?」


「ばっ…お前余計なことばっか言うな!」


「私ってばてっきりいつもの女遊びかと勘違いして…!ごめんなさい!!」


「頼むから黙ってくれ…。」




ハナさんは先程とは打って変わって、キラキラと目を輝かせて私を見る。




えーと。


解決した…のかな?





「あ、あの…私…」


「お楽しみのところを失礼しました。私はハナと言います!」


「お楽しみっ!?」


「アキトさんの選んだ人なだけあって、可愛くて綺麗な方ですね!お名前はっ?」




何も楽しんでないです!!!


それに可愛いだなんてあなたに言われたくないです!あなたの方が可愛いです!!!




しかも別に私はアキトに選ばれたわけじゃないから、先にこの誤解を解いてほしいのに。


アキトはずっと頭を抱えている。




「り、リンです。あの私別にアキトとは…」


「ええ!?あなたがリンちゃんっ!?」




誤解を解きたいのに、私の言葉は遮られる。


それくらい彼女は驚きの色を見せる。





「うそー!私会いたかったんです!」


「え?」


「夫がお世話になったみたいで。いつかご挨拶したいなって思ってましたっ!」


「お、夫…?」



また幼そうに見える彼女は、既婚者らしい。






「前の戦で、サクくんがお世話になりました。」


「さ…サク…の、お嫁さん…。」





サク結婚してたのっ!?!?