神殿にほぼ閉じ込められて、毎日毎日ここで祈りを捧げることしかしていなかったママ。
それを強引に外の世界へ連れ出したのは他でもないパパ。
そんなパパは、今度は私を城に閉じ込めた。
「望む形ではなかったやろうけど、お嬢が外に出られて良かったか?」
「…リンのことだけ考えればそうかもしれないけど。ハルとアルは寂しそうだから…どうかしら。」
ママは真剣に考えるがやはり私が居ない分、息子達のことを考えると一概に喜んでばかりもいられないと憂う。
特にハルの寂しさを、毎日毎日見ているから。
「長男にも少しは我慢覚えさせなな。」
「ふふ、そんなこと言ったらハルはリンのところに家出しちゃうわよ。」
「それは…困るな。今は。」
私のところにとなると。
ハルはカイの酒場にお引越ししてしまうから。それは困るとカイは苦笑い。
「…そちらの騎士様は?」
「うちの第一将や。先日そちらのお嬢さんにプロポーズして粉砕しとった。」
「おいコラ!?余計なこと言うなや!?」
「リンにプロポーズっ!?」
ぷんぷん怒るおーちゃんと、大興奮で喜ぶママ。
「お名前はっ?」
「お…オウスケ。」
「オウスケ様は見る目がおありです!リンはとっても可愛いですよねっ!」
「そら…まあ。」
嬉しそうなママに圧倒されるおーちゃん。
母がご迷惑お掛けしてすみません。
「でもリン、お断りしてしまったんですね。」
「……。」
「やっぱり他に良い方がいるのかしら。」
「…カイ、キレてええんかな。」
すぐにおーちゃんの頭を叩くカイ。
「お嬢はハルにしか心動かんねん。」
「…オウスケ様やルイやレン様が愛情を注いでくれるから、リンは益々綺麗になりました。」
「あ、あいっ…!?」
「今まで知ることがなかったその温かさに、怯えてるだけ。なので、どうか可能な限り愛してあげてください。」

