ここでもお酒を飲んだことが裏目に出て、力は入らない上に。
それでも無理に動こうとするもので、装具の負荷が掛かり始める。
「ゃっ…んッ…!?」
装具の負荷か、単純に体力の問題かは不明だが、膝から崩れ落ちようとした私を、シオンが抱き止めた。
「〜っな、何してんの…。」
「…どうでした?」
「はっ?」
「嫌いになりました?」
「っ!?」
意地が悪いだけでなく性格も悪い。根性が悪い。
この余裕綽々な顔が全てを物語っている。
「…鬼畜。」
「答えは?」
「っ知らない!」
「…言わないならまだ続けるけど。」
「なってないっ…!」
もうヤケクソ状態の私。
ならないよ。シオンを嫌いになるなんて、私には無理。
「俺も。」
「…知ってる。」
嫌いな人に、キスなんてしないもんね。
シオンも私を嫌いにならないことも、ちゃんと分かってる。
「しばらく引き篭もってた鬱憤も少し晴れた。」
「私は、憂さ晴らしの…道具なの?」
「…それならもっと可愛げが欲しい。」
「じゃあ他を当たってください。」
可愛げある人を探してください。
その性格直せば相手してくれる人は結構いると思います。
「あんたより可愛い人知らないんだけど。」
「探してから言って。」
「……。」
「ユイ姫さんよりかは可愛いってカイは言ってくれたんだけど、シオンはどう思う?」
「…今言った通り。」
と言うことは、まず顔は勝ててるのか。
外見は侮るなかれ。姫勝負に限っては、第一印象で勝てるのは結構高得点なはずだ。
…審査員はおりませんが。
そしてカイの言う通り、二人の時だとちゃんと答えてくれるんだ。
「あとは教養と女らしさ…最難関が残った。」
「我流でやるんじゃなかったんですか?」
「もしもの時のためだよ。私の土俵に上がってくれないかもしれないし。」
「…意外と考えてるんですね。」

